皆さんこんにちは!NARUMIです❀
最近は気温が低くなることも多くなってきましたね。
今回はBOLIGでも取り扱っているリネン糸を使用したアルメダールスのキッチンタオルを始め、
ヴィンテージのタペストリーにみられるスウェーデンの伝統的な織物文化について調べてみました♪
北欧の織物文化は古く、中世以前には毛皮の代用品として女性たちの手仕事で
スウェーデン語でリヤ、フィンランド語でルイユといった毛足の長いラグが作られていました。
その後のヴァイキング時代に交易のあった中東地域(イラン・トルコ・アフガニスタン・ペルシャ等)から
持ち込まれた絨毯に習い、スウェーデンを始めとする北欧各国でも次第に手工芸として作られるように。
ウール繊維の一大産地でもあるスウェーデンは冬の間の収入源として織物が発展していきました。
北欧の厳しい環境の中活用できるラグは床に敷いたり、壁に飾ったり、
毛布代わりにしたりと断熱・防寒の役割を果たします。
このように織物作りの技術は寒さから身を守る生活用品としての機能が始まりでした。
スウェーデン、特に南スウェーデンのスコーネ地方では独自の織り技術が発達し
フレミッシュ織り、ルーラーカン織りが伝統的な織物として
現在あるヴィンテージのタペストリーにもみられます。
フレミッシュ織りは技法的にゴブラン織りと同様で、フランドルのゴブラン工房から
ドイツ・デンマークを経由してスウェーデンに伝わったことから始まります。
実用的な生活用品としての要素が強かったラグは、キリムなどの平織りの技術が伝来したことによって
1800年代頃には平面的になることで絵柄・デザインを重視した
装飾品としての要素が強いタペストリーなどの織物が徐々に登場していきます。
この時期のデザインは抽象的で代々伝わっている沢山の意味や願いが込められた
文様のようなものが多くありました。
時代は進み1910~30年代は北欧各国でもナショナリズム運動が盛んな時代でした。
当時のスウェーデンのラグ文化を率いたメルタ・モース・フェッテルストロームは
それまでの伝統的な柄が重視されていた時代に一石を投じ、幾何学模様やシンプルなパターン、
動植物などの柄のラグを次々発表していきます。
始めは、今までにない童話画のような動物などの具象的な柄は
伝統的なデザインを重んじるデザイナーたちには受け入れられませんでした。
ただ結果的に、当時、応用美術として進化していくガラス器に比べ劣っていた
スウェーデンのラグ・テキスタイル文化を単なる手工芸ではなく、
フェッテルストロームによって美術品としての評価の底上げにつながりました。
1930年代には布織物の機械生産が普及していき、シルクスクリーンプリント作品も増えていきます。
現在のスウェーデンのテキスタイル文化はこうして長い時間の中、
伝統を重んじつつ日々の生活をより豊かにしていけるよう進化しています!
エーケルンドが昨日から入荷しておりますので、
次回、エーケルンドとヴィンテージタペストリーについてお話していきます❀
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