Essey(エッセイ)は、デンマークのデザイナー John Brauer(ジョン・ブラウア)が設立しました。
創設者であるジョン・ブラウアのデザイン哲学に基づいたプロダクトを展開しています。
■Philosophy - エッセイの哲学
ブランド名の「Essey」は、「Essential(本質的に欠くことのできないもの)」と「Essay(思ったこと、
感じたこと、考えたこと)」を組み合わせた、「コミュニケーション」を意味する造語です。
プロダクトが本来持っている役割・本質について、既存の概念に囚われずに深く考え、シンボリックな
アイコンを使用して、利用者にその役割・本質を視覚的に伝えることを目指しています。
■Symbolic Functionalism - シンボリックな機能性
エッセイを代表するプロダクト「ビンビン」は、エッセイの哲学を体現した製品です。
紙をくしゃっとつぶしたような外見から、そのモノが何であって、どう使うのかを見て取ることができます。
取扱説明書や使用方法を指示する図面などなくても、プロダクト自身が「ここにゴミを入れてください」と、
利用者の行動を誘導してくれるのです。エッセイの製品は、プロダクト自身が機能を語れるように、
本来持っている機能をシンボライズして外観に落とし込み、明確なアイデンティティを与えられています。
■Proccess - プロセス
ビンビンの特徴であるくしゃくしゃの外観は、約 300 個におよぶミニチュアの模型を実際に手でつぶし、
最も美しくつぶれた紙の模型を 3D モデリングデータに落とし込んで調整することで生まれました。
その後、さらに質感、スタッキングの具合を調整し、製造所と打ち合わせを重ねることで完成しました。
1)約 300 個におよぶ模型を作成して、ベストなつぶれ具合のものを 3D スキャンしています。
2)成形型はもちろん特注で、縦半分に分かれた 2 つの成形型を使用します。
3)2 つの型を合わせて接着します。
4)上部の凸凹になっている部分を手作業でカットして成形します。
デザイナーのジョン・ブラウアはこう言っています。
“Saying that we are in the design industry would be too much of an over simplification –
we are in themarket for experiences.”
わたしたちが生み出しているものはデザインの思想からのみ来るものではなく、あらゆる経験から
生まれているのです。
- John Brauer -