お爺さんとイルマリネンは力ずくで娘を連れ帰らないこと、敗れても恨まないことを約束して、ポポヨラへ向かいます。
娘は先にやってきたお爺さんではなく若いイルマリネンを選びます。
きっと娘も思い続けていたのでしょう。嬉しくて涙を流しています。
お爺さんは遠くでしょんぼり。。
このシーンが1992年のプレート。
女主人はイルマリネンに3つの課題を与えます。
毒蛇のいる畑を耕すこと、熊と狼にクツワをつけて連れてくること、川から釣り具を使わないでカマスを捕まえること。
彼は鍛冶屋の腕をつかい、様々な道具を作り出し、カマスは鷹に捕まえさせて、それらを全て成し遂げます。
このシーンが1998年のプレート。
結婚が決まったので、盛大に婚礼の準備が行われ、巨大な牛やビールが準備されます。
大麦で作られたビールを女性が仕込んでいますね。
結婚の招待状があちこちに届けられるが、レイミカイネンは呼ばれませんでした。
大いに盛り上がった宴会の後、二人はイルマリネンの実家へと帰り、実家でも喜びの宴が繰り広げられました。
このシーンが1986年のプレート。
自分だけ呼ばれなかったことを知ったレイミカイネンは、すぐに呼ばれていない宴会にかけつけます。
彼を阻むためにライチョウが魔女によって召喚されています。
彼はポポヨラの主人に対決を挑み、主人を殺してしまいます。
女主人はそれに怒り、町中の武者を集め、彼を取り囲みました。
彼は必死に逃げ、実家に戻り、母に助けを求めると、何年か小島に隠れるようにと伝えます。
このシーンが1984年のプレート。
彼は島へ向かいますが、島には美しい娘たちがいて、ハンサムなレイミカイネンは歓迎され、島中の女たちに手をつけます。
しかし、ただ一人醜い年増の女には手をつけませんでした。
女は町中の男にレイミカイネンを攻撃させようとしており、それを知り、レイミカイネンは島もまた追われることになります。
実家に帰ってみると、実家はなくなっていました。母の足取りをたどると、母は近くの家に住んでいて、実家はポポヨラに攻撃されたとのこと。
レイミカイネンは復讐のため戦いにでることに決め、友人のティエラを誘います。
二人は船で出発しますが、ポポヨラの主人が海を凍らせたため、進めなかったのです。
このシーンが1983年のプレート。
ここから話しが変わります。
ウンタモ族とカレルヴォ族は小さなことが始まりで仲が悪くなり、ついにウンタモ族がカレルヴォ族の一家を攻撃して滅ぼしました。
その時ひとり連れ去られた女が産んだのがクッレルヴォ。
後にウンタモ族から「戦の英雄」と呼ばれることになる少年です。
生まれて間もなく、ゆりかごの中にいる時から、殺された父の敵討ちを決意し、ウンタモ族を全滅させてやろうと誓います。
ウンタモの人々はこの子を恐れ、様々な手を尽くしますが、生まれながらにして超人的な力を持っており、並大抵のことでは殺せないのです。
気味悪く思った人々は、この子を殺すことを諦め、奴隷として育てることを決めます。
しかし、成長したクッレルボは、どんな仕事もこなすことが出来ません。
(超人なので力加減がわからなかったようです)
そして、愛されることを知らないまま育った彼は、自分のまわりを思いやる…という人間的な感情を欠いた少年へと成長してしまっていたのです。
奴隷としても役にたたない…と悟ったウンタモの人々は、このクッレルボをどこか適当な僻地へ売りつけてしまおうと考えます。
買い手として白羽の矢をたてられたのは、鍛冶屋のイルマリネン。大金で買い取られます。
このシーンが1997年のプレート。
-その4-につづく。