クッレルヴォは鍛冶屋ではなく、イルマリネンの妻の下で働くことになります。
悪知恵が働いた彼女はパンの中に固い石を入れて昼食のパンを持たせ、彼に家畜を放牧させます。
昼食時、パンを食べようとナイフで切ろうとしたらナイフの方が折れてしまいました。
ナイフは亡くなった父の形見です。怒り狂ったカレルヴォは牛を殺し、熊と狼を魔法で牛に変えて連れ帰ります。
イルマリネンの妻はその熊と狼に襲われて死んでしまいました。
このシーンが1979年のプレート。
クッレルヴォはイルマリンの家を逃げ出し、放浪します。
旅先で、母親が健在なことを知り、家族のもとへ向かいました。
母親は大いに喜びます。あなたには生き別れの妹もいることを知らされます。
クッレルヴォは家族のもとで仕事を始めますがどれもうまくこなせない。。
超人の力がまた彼を苦しめます。
ある日、税金を払うために遠出をします。その帰りに、一人の娘と出会い、誘って一夜をともにすることに。
その後話をしてみると、なんと行方知れずの妹だったのです。
妹はショックのあまりそのまま川に身を投げてしまいます。
このシーンが1996年のプレート。
イルマリネンは妻の死を悲しみ、金と銀で妻を造ることを思いつきます。
しかし、作ってみるとその娘は動くことも話すこともせず、抱くと冷たかったのです。
そこで、イルマリネンはこの黄金の娘をお爺さんにあげようとしましたが、拒否されてしまいます。
イルマリネンはどうしても嫁が欲しくて、再びポポヨラに向かい、新しい娘を求めます。
しかし、女主人は娘が死んだことに怒り、決して2度と娘はやらないと断られます。
イルマリネンは仕方なく妻であった妹の娘をさらって出発するのです。
途中、疲れて休んでしまい、ふと目を覚ますと娘はほかの男と楽しんでいました。
怒ったイルマリネンは娘を鳩に変えてしまい、やっぱり亡くなった妻が良かったと思うのでした。
お爺さんは作戦を思いつき、イルマリネンにサンポを奪回しようと持ちかけました。
鍛冶屋のイルマリネンはお爺さんの刀と、自分の鎧を造り準備します。
彼らは木の船を見つけて何人かのせて出発。船が向かっている途中、レイミンカイネンが船をみつけ、乗り込み、サンポ奪回に参加することになったのです。
気がつけば船は巨大なカマスの背に座礁していました。お爺さんがこのカマスを仕留め、みんなでカマスを食べた後、
残った骨でカンテレを作りました。みんなはそれを弾こうとしましたが、誰も音を奏でることができませんでした。
お爺さんはもともと詩人です。ですので、お爺さんがそれをひくとその音は見事で、森の動物たちまでが集まってきました。
その音を聴いた人はみんな涙を流しました。
お爺さん、イルマリネン、レンミンカイネンの乗った船はポポヨラに進みました。
ポポヨラにつき、女主人にサンポを分けるように求めましたが、主人はこれを拒否します。
では、すべて持ち去ろう、といったので、女主人は怒り、ポポヨラの戦士たちを集め始めました。
お爺さんはカンテレを弾き、ポポヨラのみんなを眠らせてしまったのです。
その隙きにサンポを船に積み込み、彼らは出発。
レンミンカイネンは船をこぎながら歌い出しました。皆が止めたがやめなかったので、その声で、ポポヨラではみんなが目を覚まし、サンポが盗まれたことを知り、大いに怒りました。
そして、旅の途中、カンテレは大きな風にさらわれてしまいます。
ポポヨラの女主人は戦士を集めて出陣します。
お爺さんは魔法で暗礁をだして船を座礁させ、戦士たちを眠らせました。
女主人は大鷲に変身して空から追ってきます。
激しい戦闘の中、船が傾きサンポは船から落ちて破片となってしまいます。
しかし、それらの破片は各地に広まり、それぞれの土地を潤しました。
お爺さんは嘆いたが、泣く泣く諦めます。彼が陸にあがると、サンポの破片を見つけます。
彼はその破片に土地が繁栄するようにと、魔法をかけました。
世界に平和が訪れ、お爺さんは再びカンテレを探すことにしました。
しかしなかなか見つからない。彼が歩いていると白樺の木が泣いていました。
人間に切られたり削られたりするのが、恐ろしいのだと白樺が言っています。
彼は、人々の喜びになると木を慰めて、白樺でカンテレを作ることにしました。
彼が出来上がったカンテレを演奏すると、皆が涙を流して感動しました。
このシーンが1999年のプレート。
お爺さんのカンテレは、月や太陽までもが聞き惚れて近寄ってきました。
そこで、ポポヨラの女主人は月と太陽を捕まえポポヨラに幽閉してしまいます。
火をも奪い、世界は闇に包まれました。
至高の神ウッコもこれには嫌けがさし、新たに火を造ったが、大気の娘がこれを落としてしまいます。
お爺さんとイルマリネンは探しに出かけ、火は魚に飲まれたことを知ります。
二人は網を作り、魚を探します。やっとのことで魚を捕まえ、火を取り出すとしばらく周辺を焼くが、徐々に収まりみんなを温めました。
みんなが月と太陽を求めるため、イルマリネンはそれを作るが金属なので輝かなかったのです。
お爺さんは月と太陽の場所を占い、ポポヨラにあることを突き止めます。
ポポヨラでの戦いの末、太陽と月を見つけたが扉が開きません。そこでイルマリネンに扉を開ける道具を依頼します。
彼が道具を作っているのを、鳥に姿をかえ偵察にやってきた女主人は何を作っているのか尋ねます。
イルマリネンはポポヨラの女主人だとわかっていたので、ポポヨラの女主人の首輪だと答えると女主人は怖くなって
ポポヨラにある月と太陽を開放しました。
このシーンが1995年のプレート。