今回ご紹介するのは
「Aktiebolaget Dalsjöfors Möbel / Dalsjöfors」のプレートが残る一台。
まず目を惹くのは、温かみのある木の色と美しい木目。
扉を開けた状態では、収納とデスクとしての実用性が見える一方、
扉を閉じると、また違った表情を見せてくれます。
特に印象的なのが、扉を閉じたときに現れる、
木目を斜めに組み合わせた幾何学的な模様。
木そのものが持つ自然な表情を活かしながら、
左右に連続するように木目を組み合わせています。
家具を閉じてしまえば隠れてしまう部分にも、これだけ丁寧な意匠が施されていることに、
当時の家具づくりの美しさを感じます。
そして、扉を手前に引き出せば、ゆったりとしたライティングスペースに。
上部には小さな引き出しや収納スペースがあり、手紙を書いたり、ノートを広げたり、
日々のちょっとした作業にも使いやすいつくりです。
使わないときには扉を閉じて、すっきりとしたキャビネットに。
「収納する家具」と「書く家具」
その二つの役割を一台にまとめながら、閉じているときには
家具そのものの美しさを楽しめるところも、このビューローの魅力です。
1940年代から長い時間を過ごしてきたからこそ生まれた、木の色艶や風合い。
小さなキズや経年変化も含めて、これまで誰かの暮らしの中で使われてきた時間が、
この家具には残っています。
新品の家具を選ぶのとは少し違って⋯
「この家具は、これまでどんな場所で使われていたんだろう」
「これから自分の暮らしの中で、どんな時間を重ねていくんだろう」
そんなことを想像しながら選べるのも、ヴィンテージ家具の楽しさのひとつです。
1940年代のスウェーデンから、今の暮らしへ。
木の表情、丁寧につくられた意匠、そして毎日の暮らしに寄り添う実用性。
時を重ねた家具だからこそ感じられる魅力を、ぜひ実際にご覧いただきたい一台です。