なんてユニークな花瓶でしょう。
女性のフォルムが花瓶に。
こんなユニークな発想は目を奪われます。
北欧のデザイナー Stig Lindberg にどこか似ているような・・・。
ご本人も顔のパーツが小さめなので、やはり生みの親に似てくるのでしょうか。
とってもチャーミングな表情です。
実はボディ型の器と、頭の形の器がセットになっています。
自由な発想で組み合わせて使ったり、それぞれで使ったり。
デザイナーのユーモアに寄り添うように、使い手が想像力を発揮できるのが魅力です。
Woman
ボディの部分のデキャンタベースは、女性をイメージしてちょっとくびれたフォルムに。
おっぱいの陰影がなんとも温かい気持ちにさせてくれます。
頭部にはコイン大の穴が8個設けられており、植物が活けやすい構造に工夫されています。
お花を活けると、まるで帽子を被っているように見えるのが素敵です。どちらも大らかさや優しさにあふれ、眺めているだけでほっこりと和ませてくれる存在感があります。
こちらは親交の深かったリサ・ラーソンの窯元が手がけたことでも知られています。
対して、こちらの花瓶は黒と白の模様が描かれた美しい花瓶。
Stig Lindbergが1954年にデザインした「Domino(ドミノ)」シリーズ。
光沢のある黒の釉薬に真っ白なラインが凹凸をもって描かれており、モノトーンのはっきりとした対比が50年の時を経た今もモダンな印象を与えてくれます。
Domino
この「Domino」シリーズは、1955年にスウェーデンのヘルシンボリで開催された「H55展」にて発表されました。
この展覧会で、Stig Lindbergは国際的な評価を受け、世界中に北欧デザインのアイコンとして絶大な人気を集めるようになりました。
他にもこのシリーズには”H”のデザインで描かれた作品やさまざまなアイテムがあります。
こちらはまた出会った時に。
上から見ても模様が美しい。
それぞれ、想い想いのお花を生けてお部屋にも華を咲かせましょう。