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BY hidemi konno | 2023-01-30 17:42:21 | 壁掛け・ポスター, ヴィンテージ

お爺さんとイルマリネンは力ずくで娘を連れ帰らないこと、敗れても恨まないことを約束して、ポポヨラへ向かいます。
娘は先にやってきたお爺さんではなく若いイルマリネンを選びます。
きっと娘も思い続けていたのでしょう。嬉しくて涙を流しています。
お爺さんは遠くでしょんぼり。。

このシーンが1992年のプレート。


女主人はイルマリネンに3つの課題を与えます。
毒蛇のいる畑を耕すこと、熊と狼にクツワをつけて連れてくること、川から釣り具を使わないでカマスを捕まえること。
彼は鍛冶屋の腕をつかい、様々な道具を作り出し、カマスは鷹に捕まえさせて、それらを全て成し遂げます。

このシーンが1998年のプレート。


結婚が決まったので、盛大に婚礼の準備が行われ、巨大な牛やビールが準備されます。
大麦で作られたビールを女性が仕込んでいますね。
結婚の招待状があちこちに届けられるが、レイミカイネンは呼ばれませんでした。
大いに盛り上がった宴会の後、二人はイルマリネンの実家へと帰り、実家でも喜びの宴が繰り広げられました。

このシーンが1986年のプレート。


自分だけ呼ばれなかったことを知ったレイミカイネンは、すぐに呼ばれていない宴会にかけつけます。
彼を阻むためにライチョウが魔女によって召喚されています。
彼はポポヨラの主人に対決を挑み、主人を殺してしまいます。
女主人はそれに怒り、町中の武者を集め、彼を取り囲みました。
彼は必死に逃げ、実家に戻り、母に助けを求めると、何年か小島に隠れるようにと伝えます。

このシーンが1984年のプレート。


彼は島へ向かいますが、島には美しい娘たちがいて、ハンサムなレイミカイネンは歓迎され、島中の女たちに手をつけます。
しかし、ただ一人醜い年増の女には手をつけませんでした。
女は町中の男にレイミカイネンを攻撃させようとしており、それを知り、レイミカイネンは島もまた追われることになります。
実家に帰ってみると、実家はなくなっていました。母の足取りをたどると、母は近くの家に住んでいて、実家はポポヨラに攻撃されたとのこと。
レイミカイネンは復讐のため戦いにでることに決め、友人のティエラを誘います。
二人は船で出発しますが、ポポヨラの主人が海を凍らせたため、進めなかったのです。

このシーンが1983年のプレート。


ここから話しが変わります。

ウンタモ族とカレルヴォ族は小さなことが始まりで仲が悪くなり、ついにウンタモ族がカレルヴォ族の一家を攻撃して滅ぼしました。
その時ひとり連れ去られた女が産んだのがクッレルヴォ。
後にウンタモ族から「戦の英雄」と呼ばれることになる少年です。
生まれて間もなく、ゆりかごの中にいる時から、殺された父の敵討ちを決意し、ウンタモ族を全滅させてやろうと誓います。
ウンタモの人々はこの子を恐れ、様々な手を尽くしますが、生まれながらにして超人的な力を持っており、並大抵のことでは殺せないのです。
気味悪く思った人々は、この子を殺すことを諦め、奴隷として育てることを決めます。
しかし、成長したクッレルボは、どんな仕事もこなすことが出来ません。
(超人なので力加減がわからなかったようです)

そして、愛されることを知らないまま育った彼は、自分のまわりを思いやる…という人間的な感情を欠いた少年へと成長してしまっていたのです。
奴隷としても役にたたない…と悟ったウンタモの人々は、このクッレルボをどこか適当な僻地へ売りつけてしまおうと考えます。
買い手として白羽の矢をたてられたのは、鍛冶屋のイルマリネン。大金で買い取られます。

このシーンが1997年のプレート。



-その4-につづく。


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BY hidemi konno | 2023-01-30 17:40:14 | 壁掛け・ポスター, ヴィンテージ

クッレルヴォは鍛冶屋ではなく、イルマリネンの妻の下で働くことになります。
悪知恵が働いた彼女はパンの中に固い石を入れて昼食のパンを持たせ、彼に家畜を放牧させます。
昼食時、パンを食べようとナイフで切ろうとしたらナイフの方が折れてしまいました。
ナイフは亡くなった父の形見です。怒り狂ったカレルヴォは牛を殺し、熊と狼を魔法で牛に変えて連れ帰ります。
イルマリネンの妻はその熊と狼に襲われて死んでしまいました。

このシーンが1979年のプレート。


クッレルヴォはイルマリンの家を逃げ出し、放浪します。
旅先で、母親が健在なことを知り、家族のもとへ向かいました。
母親は大いに喜びます。あなたには生き別れの妹もいることを知らされます。
クッレルヴォは家族のもとで仕事を始めますがどれもうまくこなせない。。
超人の力がまた彼を苦しめます。
ある日、税金を払うために遠出をします。その帰りに、一人の娘と出会い、誘って一夜をともにすることに。
その後話をしてみると、なんと行方知れずの妹だったのです。
妹はショックのあまりそのまま川に身を投げてしまいます。

このシーンが1996年のプレート。



クッレルヴォは自身を嘆き、忘れかけていたかつての誓い、ウンタモへ復讐しにまた旅に出かけようとします。
母親は出発の日に涙ながらに見送ります。
それから彼がウンタモ一族を滅ぼしたあと、家族のもとへ帰るとそこには空き家があるだけでした。
家族はみな死んでしまったと、彼はそのまま森へでかけ、妹が死んだ場所で自殺しました。

このシーンが1991年のプレート。



イルマリネンは妻の死を悲しみ、金と銀で妻を造ることを思いつきます。
しかし、作ってみるとその娘は動くことも話すこともせず、抱くと冷たかったのです。
そこで、イルマリネンはこの黄金の娘をお爺さんにあげようとしましたが、拒否されてしまいます。
イルマリネンはどうしても嫁が欲しくて、再びポポヨラに向かい、新しい娘を求めます。
しかし、女主人は娘が死んだことに怒り、決して2度と娘はやらないと断られます。
イルマリネンは仕方なく妻であった妹の娘をさらって出発するのです。
途中、疲れて休んでしまい、ふと目を覚ますと娘はほかの男と楽しんでいました。
怒ったイルマリネンは娘を鳩に変えてしまい、やっぱり亡くなった妻が良かったと思うのでした。



お爺さんは作戦を思いつき、イルマリネンにサンポを奪回しようと持ちかけました。
鍛冶屋のイルマリネンはお爺さんの刀と、自分の鎧を造り準備します。
彼らは木の船を見つけて何人かのせて出発。船が向かっている途中、レイミンカイネンが船をみつけ、乗り込み、サンポ奪回に参加することになったのです。
気がつけば船は巨大なカマスの背に座礁していました。お爺さんがこのカマスを仕留め、みんなでカマスを食べた後、
残った骨でカンテレを作りました。みんなはそれを弾こうとしましたが、誰も音を奏でることができませんでした。
お爺さんはもともと詩人です。ですので、お爺さんがそれをひくとその音は見事で、森の動物たちまでが集まってきました。
その音を聴いた人はみんな涙を流しました。



お爺さん、イルマリネン、レンミンカイネンの乗った船はポポヨラに進みました。
ポポヨラにつき、女主人にサンポを分けるように求めましたが、主人はこれを拒否します。
では、すべて持ち去ろう、といったので、女主人は怒り、ポポヨラの戦士たちを集め始めました。
お爺さんはカンテレを弾き、ポポヨラのみんなを眠らせてしまったのです。
その隙きにサンポを船に積み込み、彼らは出発。
レンミンカイネンは船をこぎながら歌い出しました。皆が止めたがやめなかったので、その声で、ポポヨラではみんなが目を覚まし、サンポが盗まれたことを知り、大いに怒りました。
そして、旅の途中、カンテレは大きな風にさらわれてしまいます。



ポポヨラの女主人は戦士を集めて出陣します。
お爺さんは魔法で暗礁をだして船を座礁させ、戦士たちを眠らせました。
女主人は大鷲に変身して空から追ってきます。
激しい戦闘の中、船が傾きサンポは船から落ちて破片となってしまいます。
しかし、それらの破片は各地に広まり、それぞれの土地を潤しました。
お爺さんは嘆いたが、泣く泣く諦めます。彼が陸にあがると、サンポの破片を見つけます。
彼はその破片に土地が繁栄するようにと、魔法をかけました。



世界に平和が訪れ、お爺さんは再びカンテレを探すことにしました。
しかしなかなか見つからない。彼が歩いていると白樺の木が泣いていました。
人間に切られたり削られたりするのが、恐ろしいのだと白樺が言っています。
彼は、人々の喜びになると木を慰めて、白樺でカンテレを作ることにしました。
彼が出来上がったカンテレを演奏すると、皆が涙を流して感動しました。

このシーンが1999年のプレート。




お爺さんのカンテレは、月や太陽までもが聞き惚れて近寄ってきました。
そこで、ポポヨラの女主人は月と太陽を捕まえポポヨラに幽閉してしまいます。
火をも奪い、世界は闇に包まれました。
至高の神ウッコもこれには嫌けがさし、新たに火を造ったが、大気の娘がこれを落としてしまいます。
お爺さんとイルマリネンは探しに出かけ、火は魚に飲まれたことを知ります。
二人は網を作り、魚を探します。やっとのことで魚を捕まえ、火を取り出すとしばらく周辺を焼くが、徐々に収まりみんなを温めました。
みんなが月と太陽を求めるため、イルマリネンはそれを作るが金属なので輝かなかったのです。
お爺さんは月と太陽の場所を占い、ポポヨラにあることを突き止めます。
ポポヨラでの戦いの末、太陽と月を見つけたが扉が開きません。そこでイルマリネンに扉を開ける道具を依頼します。
彼が道具を作っているのを、鳥に姿をかえ偵察にやってきた女主人は何を作っているのか尋ねます。
イルマリネンはポポヨラの女主人だとわかっていたので、ポポヨラの女主人の首輪だと答えると女主人は怖くなって
ポポヨラにある月と太陽を開放しました。

このシーンが1995年のプレート。


マリヤッタという娘がいました。
彼女は男嫌いで、純潔を守ろうとして、世の中のあらゆる男を寄せ付けないという徹底振りです。
山の中で苺を見つけたマリヤッタ。苺が口の中に飛び込んできて、彼女は反射的にそれを飲み込んでしまいました。
苺は、彼女の中で膨らみ始め処女懐胎となり、子どもを産みました。
(キリスト誕生と一緒で不思議なお話しです)

お爺さんは、その子の運命を託され、その子を殺すことを決断します。
しかし、その子になじられ、みんながその子を祝福しました。
お爺さんは、自分の役目は終わったと悟り、旅立つ決意をします。
こうして旅立った偉大なる英雄ワイナミョイネンことお爺さんは、その後、空のどこか彼方で、今ものんびりと昼寝をしながら、自分の子孫たちであるカレワラの人々を見守っているそうです。

このシーンが1993年のプレート。


おしまい。


もっとカレワラのことを知りたい!という方には本も出ているようですので、
ぜひ熟読してみてください。


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Stig Lindberg (スティグ・リンドベリ)1916-1982年

20世紀におけるスウェーデンを代表し、陶芸界のプリンスとも呼ばれるスティグ・リンドベリ。
スウェーデンの陶磁器メーカー、グスタフスベリに1937年に入社し、以降その人気を支え、
今でもグスタフスベリを代表するデザイナーです。

また、あのリサ・ラーソンの才能を見抜き、大学卒業と同時にスカウトし、23歳の彼女を同社に迎えたことでもリンドベリの目利きが伺えますね。



Stig Lindberg Collection

1960年に発表された、リンドベリの代表作とも言えるベルサを中心としたアート作品。
(右側の陶板はLisa Larson)




Lithography(リソグラフィー)

1980年代に250枚限定で作られたリトグラフのポスター ”シンデレラ”

写真現像技術を応用した微細パターン作成技術で、版画のような製法の作品。
シンデレラと王子が出会った時をリンドベリらしい作風で表現した1枚。
シンデレラの心情が色彩にも表れているようにもみえます。
果たして、この絵の中の靴はガラスだったのでしょうか。
想像を掻き立てられます。

size:A3




Art Plate

1980年代、月光に照らされて向き合う男女を描いた幻想的な作品。
2人の静かな表情や独創的な色づかいに惹きつけられます。
90℃回転して ”飾る” そんな想いもプレートの中に込められています。



BERSA(ベルサ)

1960年に発表された、リンドベリの代表作とも言える葉っぱのデザイン。
繰り返される模様の中に生き生きとした植物の息吹を感じさせる、飽きのこない柄は、
ロングセラーで今でも復刻商品が生み出されるなど、愛され続けています。




■Flower Vase

リンドベリが生誕100周年に作られたファイアンス製(錫釉 を用いた色絵陶器)の花瓶。
白の釉薬が引き立ち、ストライプ模様がくっきりとした作品。
スタイルもユニークで、このままインテリアとして飾りたくなる逸品です。



同じシリーズの中にはこんな種類もあります。
集めたくなるコレクションです。



ミッドセンチュリーの時代を感じながら、ぜひ現代のインテリアと一緒にコーディネートを。







リンドベリコレクションはコチラへ↓↓






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BY hidemi konno | 2022-01-25 09:22:23 | 壁掛け・ポスター, 装飾品

キッチンタオルやテーブルランナーを壁に飾りたいけど、どう飾ったらいいの?
という質問をよくお客さまから声がありましたので、こんな方法で取り付けてみてはいかがでしょうか♪

まずはお手持ちのエーケルンドでDIYをやってみよう!

まずはこちらの図をご覧ください↓
全てスウェーデン語です。。



スウェーデン語を翻訳しながら解釈した説明ですが、、、

【準備するもの】
・345x20x9mmサイズに木をカット。
(木の厚みは多少前後しても良いと思います)

・平たい画鋲10個

・細い釘(木の厚みに合わせる:9mmの場合は20mm前後の長さの釘)

・ハンマー

【作り方】
①裏面にカットした木を置いて、端から木を巻き込みます。
この時、生地の三つ折り部分は木からはみ出した状態にした方が段差がなくなり、画鋲を刺しやすくなると思います。

②裏面から画鋲を上下5箇所ずつ均等に刺して、木と生地を固定します。

③掛けたい場所を決めたら、抑えながら釘を上下3箇所ずつ均等に打ち込みます。
この時、生地がたるまないように上を打ち付けたら下をピンと張った状態で打ち込むと綺麗に見栄えが良くなります。

④完成!


壁にたくさん穴を開けたくない!という声も聞こえてきそうですね。。
店頭では、ボトムハンガーで挟んでプッシュピン1個で引っ掛けて飾っています。
そんな方法もありますので、お困りの際はぜひお尋ねください^^

エーケルンドで壁の模様替えを楽しみましょう!


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BY hidemi konno | 2021-02-15 09:00:00 | 壁掛け・ポスター, ヴィンテージ

こんなに独創的なアートプレートがあるでしょうか。

北欧を代表するデザイナーStig Lindbergの緻密な計算が生み出した、カラフルに重なり合う独特な色使いにも心奪われます。

Stig Lindbergが1980年にデザインしたアートプレート。
漆黒の夜を背景に、月の光に照らされて向き合う男女が浮かびあがるロマンチックな作品です。
女性の頭には鳳凰、男性の頭には魚が描かれており、まるで空と海の融合を表すよう。
二人のうっとりと優しい表情、髪の毛の一筋まで、繊細なタッチで描かれていて、見るたびに引き込まれる幻想的な世界観があります。

Art Plate 月光の2人



近くで見ると、お皿の上に柄付けというより、お化粧をしているかのように見えます。
二人とも、おめかしをして久しぶりの再開。
まるで七夕の織姫と彦星のようにも感じられます。





お皿の裏にはひもを通せる穴が2箇所空いています。
真上と左に一つずつ。
しっかりと壁に掛けたい方は、プレートハンガーがお薦めです。
お皿をガードしてくれるハンガーです。
(下でご紹介しているプレートに付いていますのでご確認ください)

プレートスタンドを活用して、置いて鑑賞してもいいですね。


変わって対象的なアートプレート。
単色使いで立体的に描かれているアート作品です。

こちらは1960年代の初期に作られているので、月光アートプレートよりは20年先輩ですね。
女の子が魚の頭巾をかぶっている姿は不思議な光景。
魚が好きすぎて一体化してしまったのかと妄想が膨らみます。
毎日見ているたびに、どう見えるか?変わってくるかもしれませんね。

ピアッツァのシリーズは他に3種類の絵柄があるので集めたくなる作品です。

Art Plate Piazza






ほっぺに薄っすらと、光る表現をしているのがとってもチャーミング。

ポスターのようにアートプレートを楽しみましょう。





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